ナツメの実

いつもの散歩コースにある一軒のお宅の庭に大きなナツメの木がある。
枝もたわわに沢山の実を付けていて、熟しすぎたものは落果を始めている。

落果したものを一つ拾い齧ってみた。
ほんの僅かな果肉だったがリンゴに似た甘みがあり舌触りがあった。
古代より中国では五果と言われる果実の一つがこの棗だ。
(五果:桃、すもも、杏、梅、棗)
「一日食三棗 終生不顕老」とも言われるほど栄養が豊富で、また漢方薬としても用いられる。
焼酎に漬けて果実酒にもするようだがどんな味なんだろうか。

白い彼岸花も盛りを過ぎ少しずつ汚れていくように見える、花の命は短くてだ。

セイタカアワダチソウの上で休息するキアゲハの翅も傷んでいる。

諸行無常だ。

諸行無常と刹那滅。
来週の谷先生の”無常から刹那滅へ”二回目の講座ではどんな話が聴けるのだろうか、ふとそんな事を思っていた。