ジグモ

二本の大きなな鋏角を持つ黒褐色のクモを撮る。


図鑑で調べてみるにこのクモはジグモのようだ。

石垣や塀などの壁際に穴を掘り袋状の網の巣を造る、何処にでもいるクモのようだが私には初見のクモだった。これまでにも恐らく何度も見ているのだろうが、ハエトリグモのように意識して探す対象でなかったから見たという記憶が残っていないのだろう。

このジグモがサムライグモやハラキリグモ等の別名を持つのも、鋏角に何かが触れると条件反射的にこれに噛み付くという習性があり、強制的に鋏角を腹部の方に曲げてやると自分の腹でも顎で切り破るというところから名付けられた由だ。

このジグモのことを調べていて、トダテグモの仲間の事を知る。面白そうな生態だ。見つけ出すのは簡単ではなさそうだが、来季はコイツの活動を撮りたいものだ。