呆けた日が続く

朝から暑さに参っていた。
帰省の手土産を買い求めに出掛けた以外は終日呆けていた。

呆けた日が続いている所為で、読み直そうと思い書棚から取り出してある本も一向にその数が減らないでいる。
取り出してある本の一つが司馬遼太郎さんと林屋辰三郎さんの対談集「歴史の夜咄」。
書棚を整理しながら数冊の本を取り出してあるが、その中の一冊にこの本が入っているのは本の間に挟まれていたメモが理由だ。
小さな紙片に「1981年6月 読了、面白かった、要再読」と書き込まれているのだ。
30年も前のことだからその後再読したかどうかは全く記憶にない。
メモが挟み込まれたままになっているということは再読していない証拠だろう、そう思いながら30年前に自分に課した約束を果たすつもりで取り出しておいたのだ。

そんな約束事も暑さにかまけて果たさずにいる。
虫撮りもせず、読書もせず、食欲がおちているからメニューを考える気もせず、呆けている。