スズバチの巣の一室を解体してみた。
スズバチが何重にも塗り固めた土の巣はラジオペンチとピンセットを使わなければならいほどの硬さだった。
育房のなかには想像していた以上の大きさの幼虫がいた。
育房いっぱいの大きさだ、約2センチある。
この育房の中で羽化するとすれば、本当に大丈夫だろうかと思えるほどの大きさだ。
それにラジオペンチを用いなければならない程の育房の硬さに、羽化した成虫が外に出られるのだろうかと妙な心配をしている。
スズバチが巣作りを始めたのは、昨年の8月28日午前9時頃。
その後巣作りが続き最終的に10室が完成したのが9月13日の夕方だった。
9月13日にはオオセイボウに寄生行動を執られるという事件もあった。
その後の3日間は寄生蜂などから巣を防護するために巣の上に丹念に何度も土塗り作業をしていた。
これまでに解体したのは、1室、2室、3室そして今回解体した最後に造られた第10室。
1室には正体不明のハエに似た5mmほどの成虫、2室はこのハエの幼虫の抜け殻、3室に5mm程の幼虫がいた。そして10室が今回の見事な幼虫。
羽化して飛び出してくるのはスズバチだろうかオオセイボウだろうか。
楽しみだ。