ローズマリー・サトクリフ

今日は講座「イラン文化と仏教ー地獄観の東西ー」の最終回の日だが授業放棄した。
蓮池先生の講座はいつも楽しみにしている講座の一つなのだが、今回は2講目からもう一つ講義に集中できずにいた。こんな状態だから今朝の寒さが出掛けようとする心を萎えさせている。

カメラを担いで出掛ける気にもなれずだったので、「ソフィーの世界」の続きを読む。
下巻の「ヘーゲル」の章まで早いペースで読んでいたが、ふと何の脈絡もなくローズマリ・サトクリフの「ケルトの白馬」という作品のことを思い出したのだ。
楽しみにしている講義を聴いている時でも何かの言葉がきつかけで、その講座とは全く関係のない世界に一刻誘われてしまうことがある。
今回もそんな状態になっていた。急いで書棚にその本を探す。

ある時期、ローズマリ・サトクリフの作品に夢中になったことがあり、「ともしびをかかげて」などのローマン・ブリテン4部作の他、「王のしるし」「太陽の戦士」「血と砂」「落日の剣」「アーサー王と円卓の騎士」「アーサー王と聖杯の物語」など17冊ほどが揃っている。
子ども向けに書かれた歴史小説だがいずれもが素晴らしい作品なのだ。
中でも私には「ともしびをかかげて」「第九軍団のワシ」「銀の枝」「辺境のオオカミ」(猪熊葉子訳 岩波書店)の四部作は愛読書の一つだった。
この本を読むために古代イングランドのことやローマ軍団の兵制のことなど随分といろんな事を調べていた。

これらをもう一度読み直してみたい、そんな思いが強くなっている。