ナミテントウムシの斑紋変異

写真を整理していて、昨年撮った昆虫写真の中にテントウムシの写真が結構多いことに気付く。
ナナホシの飛び立つところを撮ったものもあるがピンぼけばかりだ。
今年は鮮明な飛翔の瞬間を狙わなくては。

このテントウムシの写真を見ていて、2009年に琵琶湖博物館滋賀県内でのナミテントウの斑紋の割合(斑紋変異)について調査したことを思い出した。

ナミテントウムシの翅(はね)の斑紋には多くの変異があるとのこと。
大別して「二紋型」「四紋型」「紅型」「斑型」の4つの型に分類される。
滋賀県内では調査の結果「二紋型」が最も多く64%,「四紋型」が16%,「紅型」が13%,「斑型」が5%と報告されている。
この斑紋の割合は京都府の調査の結果とほぼ同じ割合であったようだ。
ナミテントウ二紋型

ナナホシテントウ

この斑紋の地域における割合が気候温暖化の影響を受けて変わり始めているとも言われている。
テントウムシは全世界では5000種、日本では180種といわれているが、これからの気候変動が種の変化や生態系の変化をどんなふうに引き起こすのだろうか。

今年は斑紋の種類にも留意しなければなるまい。