羽化に失敗

早朝の散歩に出掛けようとした玄関先で、羽化前のアブラゼミを見つけ慌ててカメラを取りだす。

何枚かシャッターを切った後でアブラゼミの様子がおかしいのに気付き、アップにしてよく見るとアブラゼミは羽化に失敗して死んでいるのだ、何が原因だったのだろうか。
6年という長い土の中の幼虫の期間が過ぎ、やっと空中を飛べるようになったのに、飛ぶことを絶たれたアブラゼミ、こうした状況に置かれる蝉はどれくらいいるのだろうか。

散歩から帰って見ると、一段下の階段に転げ落ちており、小さなアリが群がっていた。

路傍に転がっている虫たちの死を意識して探しているわけでもないのに、最近よく見かけるのは感覚がどこかおかしくなっているのだろうか。
死よりも飛翔を撮りたい。

このアゲハも羽がかなり傷んでいる、飛べなくなるのも時間の問題だろう。