テントウムシを撮る

小さな庭の草むしりをしているカミサンから、「テントウムシがいますよ」と声がかかる。
急いでマクロを装着したカメラを持ち出す。
カキツバタの花の上をナナホシテントウが動きまわっている。
アングルが良ければ面白い写真が撮れるかもしれないと思い、連射モードにして写し始めるが少し風があるのと
思った以上に動きが早いので、ピントがなかなか定まらない。
風の止みを待ってはカメラを構え直しピント合わせにかかる。
写真仲間のTさんも言っていたが、マクロを持ってピント合わせをする時、無意識のうちに息を詰めていると。
確かに同じことを私もやっている。


風が吹いて被写体がピントから外れた時、海女が息継ぎのため海中から顔を出しひゅーと息を吐き出すような、そんな呼吸を私もしている。
恐らくマクロで虫を狙っている時には、こうした息継ぎをこれまでもしていたのだろうが、
息が苦しいと感じるようになったのは最近のことだ。
肺活量も随分と落ちているんだろうな。


それにしてもピントがこない。
Tさんも花のクローズアップでピントにいろいろと苦労されているようだが。

老眼と息苦しさに耐えながら、連写で70カット程撮ったが残したのは6枚。
先日の小浜港で、カモメの飛翔体を狙った時よりも今日のほうが疲れた感じだ。
望遠をつけたカメラ(3kg弱)を振り回していた所為で、翌日一日中カメラを支えていた左手が筋肉痛で痛かった、
あのカモメねらいより今日のほうが疲れを感じるのは、やはり肺活量の落ちた老体の所為だ。

今日も風が少しあるがいい天気だ。
Tさんもマクロを持ち出して花を狙っているだろうか。