意外なものを見つけた

雨の一日。

鳥撮りや虫撮りで飛翔体を狙う時は連写撮影。これが習慣になってしまって何でもかんでもが連写モードになってしまっている。PCに落とし込んだ後、必要なものだけを残してそれ以外は抹消しているが、それでも気になって削除出来ないもが残っているのだ。コヤツが積み重なっている。今日はソヤツらを思い切ってバッサリ切り捨てる作業をしていた。そんな折、ふとしたことから、コンラート・ローレンツの「ソロモンの指環」のことを思い出し、作業を中断して書棚を探す。書棚には山積みしたという格好で放り込んでいる段もあるから、目的のものを探し出すのが大変だ。書棚の奥でやっと見つけ引っ張り出していて、ぽとんと落ちてきた本があった。目加田誠著「屈原岩波新書だ。

これを拾い上げた時意外なものを見つけた。「大兵馬俑展」・上野の森美術館と「中国国宝展」・東京国立博物館のチケットが本に挟まっていたのだ。

カミサンと二人で名神東名高速道をぶっ飛ばして観に行ったことを思い出していた。18年も前の11月の終わり頃だったと思う。カーナビなどを装置していなかったから、ロードマップを手にしたカミサンがナビゲーター。高速を降りてから目的地まで随分苦労したことを思い出す。ホテルは確か品川プリンスホテルだった。18年前の出来事をいろいろ思い出しているがどこかぼんやりしている。カミサンが側に居てくれればこのときのことを話しかけるのだが。そうすれば記憶ももっと鮮明になっただろうに。

 

  遠行の妻に告げおりしぐれ虹      風来坊

  老いひとり思い出ぼやけ時雨くる    風来坊