ジョロウグモの獲物

ジョロウグモはその生涯でどれくらい獲物をとらまえるチャンスが有るのだろうか。2階のベランダに3匹のジョロウグモが巣を掛けている。そのうちの一つの巣にはカメムシテントウムシ等がかかっているが、他の2つの巣では獲物がかかっているのを見かけたことがないのだ。ジョロウグモは積極的に獲物を狩るわけじゃなく、巣に掛かるヤツを待つだけだから、その生きている間一度も獲物にありつけない、そんなクモが大半ではなかろうかと思ったりもする。

いつだったか琵琶湖博物館の庭で、なんじゃこれはと思うほどの大きなジョロウグモを見たことがある。木立の間の低い場所に掛けられていた巣にはバッタやイナゴが引っかかっていたことを覚えている。この獲物の多さが足を拡げれば10数センチにもなろうかと思われるジョロウグモを生み出したのだろう。

ベランダの高みにいるジョロウグモには豊富な獲物が掛かるとも思えない。栄養不足で成長できず、小さな個体のまま生涯を終えるに違いない。思うに、ジョロウグモは平均どれくらいの数の獲物を生涯のうちに獲得すのだろうか。