ジョロウグモの獲物

藪椿の高みでジョロウグモが獲物を捉えているのを見る。
獲物はアオカナブンのようだ。
ジョロウグモが獲物を抱きかかえているところを見るに、アオカナブンが巣に掛かってそんなに時間が経っていないように思われる。

カナブンの力ではジョロウグモの巣網を引きちぎって飛び出すことは不可能なのだろうか。
もう随分以前だが、滋賀県立近代美術館の庭先で、ジョロウグモの巣に掛かったアブラゼミが巣網を破って逃げ出していくのを見たことがある。
アブラゼミの翅のばたつきは相当なもの、ジョロウグモの巣網の大半が破れていた。

アブラゼミと違いアオカナブンの翅の構造では、巣網を引きちぎるだけの飛翔力は生み出せないのだろう。
アオカナブンと同じ甲虫目の仲間カブトムシやカミキリムシだったら、ジョロウグモの巣などものともせず破り裂いていくのだろうか、そんなことを考えていた。

近くでウラギンシジミも見た。