モンクロシャチホコ

柚子の木の近くの壁面に羽化してあまり時間の経っていないと思われるモンクロシャチホコがいるのを見付ける、翅が十分に伸び切っていないようだ。

ファインダーを覗き込みながら蛾に近づこうとすると柚子の棘に刺されそうになる、柚子の葉に乗せて引っぱり出した。


この蛾の幼虫はサクラや梅、りんご、梨などを食害する害虫、いつだったか湖岸沿いのサクラの大木が一本見事に食い荒らされているのを見たことがある。
丸裸にされた桜の木に、白い毛を持つ黒紫色の幼虫が大量にいるのを見た時は、ゾッとした。

この気味悪い幼虫も昆虫食を趣味にしている人には格好の食材のようだと聞いたことがある。
サクラの木から幼虫を集め、白い毛をバーナーで炙って取り除き、塩コショウして軽く乾煎りすれば、サクラの香りのする絶品になるという。

モンクロシャチホコを見付けたのは午前8時過ぎ、午後3時半に見た時は完全に翅は伸び切っていた。

柚子の木の下のミツバにアゲハの2齢幼虫とオンブバッタがいるのを撮る。