ムラサキシジミ

一汗かくのも良しと思い午後からITOUさんの菜園へ虫撮りに行く。
腐り始めたイチジクの実に、ムラサキシジミ、カナブン、コアオハナムグリが来ていた。


ムラサキシジミが開翅した時の鮮やかな紫色が欲しくて、暫くの間イチジクの木の下にいたが、望みのものは手に入らずだった。
暑さに負けて早々と退散する。

こんな状況があると決まって思い浮かべるのが「狩蜂生態図鑑」の著者田仲義弘さんのこと。
奄美大島の炎天下で、狩り蜂・オキナワアナバチが巣穴に獲物を持ち帰ることを予測して、待つことと1時間40分、その甲斐あって狩り蜂がハネナガイナゴを巣穴に運び入れる瞬間を撮っているのだ。
図鑑の第1ページ見開きのこの素晴らしい写真を見るといつも決定的瞬間を撮る努力に脱帽する。

欲しいものが手に入るまで待つ、待ち続けなければ、しかし老躯には2・30分も待ち続ける根性が無くなっているのだ、寂しいかぎりだ。
一汗かくのも良しと思って出てきたが、虫撮りも体力勝負だと思い知らされる。