キジを追いかけて(12)

午前9時過ぎの草叢でメスのキジを見掛けた直後、待望のキジの雛を見付ける。

草叢で動き回る様子からキジの雛は複数羽いるようだが、確とは視認できない。
やっと1羽が姿を表してくれたが一瞬だ、すぐさま草陰に入ってしまう、連写で1ショットするのがやっとだった。

草叢に隠れた雛が再び姿を現すのを30分近く待ったが再び現れることはなかった。
隠れた草叢は背の低い草の原、それにそんなに広い場所でもない。
双眼鏡で丹念に草の動きなどに注意しながら探したが見付けられずだった。
雛はどんなふうに身を潜めているのだろうか。
湿田の畦を注意して歩けば雛が姿を消した場所まで近づくことは可能だが、驚かすのは良くないと思い後追いはせずにいた。

待望の雛の姿だ、親子連れで並んでいるところ、幾つものポーズ、これらが欲しかった。
雛がいることは確認できたのだ、通い続ければチャンスもあるだろう。

帰り際、遠くの方の草叢からオスが姿を現し別れの挨拶のようにケーンケーンと鳴いてくれた。

本日好天、鳥撮り日和、呆けずに済んだ。