翔ぶ

早朝のフィールドは奇妙に思えるほど静かだった。
いつものオオヨシキリの啼き声もうるさいほどのカエルの合唱もほとんどしないのだ。
それにそれぞれの縄張りにいたキジも機嫌が悪いのか2羽とも無愛想なのだ、さっさと草叢に隠れ姿を現すことはなかった。
日頃の運動不足解消にと田圃道を歩くことにした。

飛びもの撮りの練習を専らにする。

帰り道写真仲間のSさんに会う。
キジ狙いで来られたようだが今日は条件が悪い、草刈りする人や稲の補植をする人などがあちこちにいるのだ。

1区画向の草叢にキジを見付けSさんがそちらに向かったのを契機に私は帰途についた。

Sさんはお気に入りの1枚を撮れただろうか。