生物季節観測

本日の京都新聞夕刊の一面に「季節の移ろい五感で認定」という署名記事が掲載されていた。
三日ほど呆け暮らしが続いている老爺には目覚まし代わりになる記事だった。
気象台の業務の一つに「生物季節観測」と呼ばれる業務があることは承知していたが、京都地方気象台が梅や桜、イチョウなど植物17種の開花や落葉、10種類の鳥や昆虫などの初鳴きや初見を観測しているということは夕刊を読むまで知らなかった。

京都での梅の開花は二条城の梅林で啓蟄の日に7輪の開花が確認され、開花宣言されたという。
ウグイスの初鳴きは平年3月1日、ヒバリは同21日とのこと(京都)。
比良山麓でもウグイスの初鳴きがあったかもしれないが未だ聴いていない、呆け暮らしで閉じ籠もってばかりの老爺が聴けないのも道理だが。
季節の移り変わりを五感で楽しむことの出来る環境にいるのだ、呆け暮らしせずに季節の移ろいを探しに行かねばと思うものの、呆け暮らしの他に、花粉症の症状が酷くなっていて動き出せないのだ。悲しくなる。

愛蔵本の一つに昆虫写真家・今森光彦さんの「昆虫記」がある。

以前はこの昆虫記と海野和男さんの「365日出会う大自然・昆虫」の2冊は机の上に常置していたが、
いつの間にか片付けられてしまっていた。
振り返ってみるに、朝夕の散歩に出るのことが間遠くなり始めた一昨年の夏頃から手にしなくなっていたようだ。