ミツバチ

昆虫写真家今森光彦さんの著作に「昆虫記」という名著がある。
昆虫の世界をダイアリー風にまとめ1年間にわたって記録紹介したものだ。
私が虫撮りを始めたのも20数年前この昆虫記を手にしたことが発端だった。

この昆虫記の中に、巣箱から飛び出してこちらに向かって来るミツバチの超アップの写真がある。
こんなシーンが撮りたい、虫の季節が始まる春先には必ずと言っていいほど思い出すのだ。
今朝もこのことを思い出し、安曇川町泰山寺風花の丘方面へミツバチの巣箱を探しに出掛けた。
ここでこれまで何度かミツバチの巣箱を見たことがあるのだ。

梅の花の咲く畑の一角にミツバチの巣箱が置かれているのを見付ける。

暖かい陽射しが降り注いでいる所為で巣箱ではミツバチの活発な動きが見られた。
しかし残念なことに巣箱は金網の柵の向こうなのだ、マクロレンズでの超アップは出来ない。
仕方なく150-600mmを金網に押し付けて撮った。
巣箱の持ち主が近くにでもいれば許可を貰って巣箱に近づくこともできるが、畑への無断侵入もならずだ。頃合いを見計らって再挑戦することにする。


牧草地の遥か向うにキジが2羽いるのを見付け、飛び去らないようにと用心しながら近づく。
遮蔽物のない畑道、近づくのは容易ではなかった。
証拠写真に1ショット撮っただけで逃げられてしまう。
鳥撮りの初心者、思うよう になりませんね、苦笑いしていた。

ミツバチの飛翔もキジも撮りたい、ウグイスやヒバリの鳴き声も聞いた、何度か来なくては。