雨の一日

終日降ったり止んだりの憂鬱な一日、書斎に閉じ込められていた。
雨の日は読書と決めているのだが半ば呆けていた。

咀嚼するのに時間のかかる本は読む気にならず、先日図書館で借りていた「世界一の昆虫」リチャード・ジョーンズ著(日経ナショナルジオグラフィック社)を眺めたり、ローズマリー・サトクリフの「山羊座の腕輪」を読んでいた。

多様な昆虫(現在知られている生物種の半分以上が昆虫だと言われており、80万種以上が知られている)の中から、世界一の称号にふさわしい「すごい昆虫」ばかりをピックアップしているのだ。
体の右がオスで左がメスのチョウ、世界最小の昆虫・エクメブテリギスホソハネコバチ(体長0.139mm 1997年アメリカ・イリノイ州で発見)等など135種類が採り上げられているのだ。

こんな切り口で編集された昆虫の本を目にするのは初めてだったから、憂鬱な時間をやり過ごすには最適だった。

気分転換のため、雨の止み間の午後5時過ぎいつもの草叢へ行く。

キリギリス、ショウリョウバッタヤマトシジミを見ただけ。
ショウリョウバッタは幼体を含め大小のものが、えっ!と思うほど沢山いた。
EX-10のパスト連写で飛び立つところを狙ってみるが満足に撮れないのだ。
パスト連写で飛翔体をものにするには相当な練習が必要だ。