虫の声止む

朝が冷え込み始めると起き出すのに苦労する。
今朝も目覚めてから起き出すまでに小一時間かかっていた。
PUKUさんと散歩に出たのは9時過ぎだ、いつものコースを巡回しながら草叢を丹念に見るが、全く虫の姿を見かけない。それに姿だけでなく虫の声も聞こえてこないのだ。
夜寒の残る早朝なら虫の声が聞こえないのも解るが陽光も暖かくなった9時過ぎの草叢なのに。
3日前に見付けていたヒラタグモの巣からも主は姿を消していた。
獲物のハエだけが巣に残されていた。

かろうじて見付けたのは公園のベンチにいたカマキリと自宅の南側の庭先に居たヤマトシジミだけだった。


蝉の声がある日突然聞こえなくなりそれが一つの季節の終わりを告げるように、コオロギなどの声が止むと次の季節に移り変わるのだ。24節気72候ではこの時季をなんと呼ぶのだろうか。
散歩の道筋のあちこちでホトギスが満開になっているのをみる。


昼から八坂神社の舞楽奉納を見に行った。


最後まで見ていたがシャッターを切ったのは僅かだった。
私には切り撮りようのない難しい被写体、絵にならないのだ。もう一度来ることはないだろう。