アミメアリの獲物

新聞を取りに出た折、門扉の近くにアオムシがいるのを見付ける。
長いしっぽ(尾角)をもっている、それに第1腹節には眼状紋がある。
スズメガの仲間シタベニセスジスズメの幼虫と思われる。
近づいてよく見ると、アミメアリが幼虫の上にいるのだ。


アミメアリが獲物に群がっているのをこれまで何度も見たことがあるが、生きて動きまわる幼虫に群がっているのを見たのは初めてだった。
幼虫は体をくねらせたり伸ばしたりしてアリから逃れようとしていたが、アリの数が増えるに従い動きは緩くなり、ついには動かなくなる。

11時過ぎ門扉を開けた時には、幼虫もアリの姿も無かった。
最初に見たのが7時24分、3時間半程の間にアリが喰いちぎって巣に持ち帰ったのだろうか。
それとも鳥が持ち去ったのだろうか。


今日の佛大四条センターでの講座は「文献から読み解く仏教最古の世界・1-差別と平等-」講師:並川孝儀(佛大副学長・仏教学部教授)
古代インドにおける身分制度カースト制度)の差別の凄まじさを、マヌ法典から解き明かし、そうした差別の中で釈迦が説く平等観、当時の社会にはびこる差別の否定などを「スッタニパータ」から読み出す、非常に面白い講義だった。
内容の濃い話だった、随分久しぶりに良酒を口にした酩酊感を帰りの電車の中でも味わっていた。