ナガコガネグモの獲物(2)

陽射しのないどんよりとした時間が際限もなく続いている、雨が降る時の明るさもない。
なんとも憂鬱な一日だった。
古いファイルの整理と読書(街道をゆく甲州街道、長州路)で過ごす。


昨日は洗車から帰った後、再びカメラを持ち出してITOUさんの菜園へ行く、虫撮りだ。

ナガコガネグモが巣網を張っているのを見つけ悪戯をしてみた。
近くの草むらにいたバッタの幼体を掴まえて巣網に投げてみたのだ。
バッタが巣網に当たって巣網を揺るがせるとクモは素速く近づいてきたものの、バッタが全く動きを止めている所為か糸を出して獲物をぐるぐる巻きにするという行動をとらないのだ。


クモは巣に掛かったものが逃れようとして動き回るその振動で獲物だと判断するのだろうか。
動かないものは一片の木の葉と同じで巣に掛かった瞬間の振動には反応するがその後は獲物ではないとして捕捉行動はしないのだと思われる。
ナガコガネグモの行動をしばらく眺めていたがバッタに対する行動はなく、巣網の真ん中、元の位置に帰っていった。


菜園の空芯菜の葉陰でクサギカメムシの小集団がいるのを見つける、5グループもいた。
個体として見掛けることはしばしばあるが集団でいるのを見たのは初めてだ。


コイツは多食性で果樹や豆類などを食害する農家の嫌われもの、それだけでなく洗濯物などにくっいてきて刺激を受けると強烈な悪臭を放つ主婦の嫌われものなのだ。

空芯菜の葉にはチャバネアオカメムシもいた、コイツも梅やミカンなどの害虫だ。

ニホンでは132種のカメムシがいるようだ。
図鑑で見るに、アカスジキンカメムシヒメジュウジナガカメムシ、クロジュウジホシカメムシ...etc きれいな模様を持つヤツもいる、撮りたいものだ。