クサグモの捕食失敗

梅雨の晴れ間の陽射しは厳しかったが、琵琶湖から吹き上がってくる風があった所為で、さわやかな一日だった。
散歩の道筋にある公園のサツキの花が終わり、その代わりにクサグモの棚網の巣が幾つも張り巡らされるようになった。
中には40cm近い棚網とラッパ状の住まいを構えているクサグモもいる。

草むらにPUKUさんと踏み込んだ時虫たちを驚かせたらしい、一匹のキリギリスの幼体が飛び跳ねてクサグモの棚網に落ちるのを見た。
その振動でクサグモが巣から飛び出してくる。だがキリギリスの幼体が身動きしなかったからだろうか近くまで来たが襲いかかる様子も見せず巣に引き返してしまった。

ポケットにいつも忍ばせているGX-200を取り出すと同時に、草の茎を摘み取りその茎でキリギリスの幼体を突っついてみた。
幼体が動き始めるや否やクサグモが飛び出してきて襲いかかる。

攻撃を仕掛けるがキリギリスの幼体の方の力が強いのだ、後ろ足に噛み付いているクサグモを引っ張るようにして逃げ出しにかかる。
最後はクサグモも獲物を取り逃がして巣に帰っていった。

昨夜は一時かなり激しい雨が降っていたが、朝見た時、庭のユリにはカマキリの幼体がいた。
雨風が強かったのにどんな避難の仕方をしているのだろうか。