ヒラタグモの獲物

昨朝の散歩の折、葛の葉の上にテント型のクモの巣を見つけた。
造られたばかりではないかと思われる新鮮な白い糸のきれいな巣だ。

視線を下げて横から覗き込んで見ると小さなクモがいる。

そのクモの姿をよく見るために細い草の茎を摘み取り、そっと巣の中に差し込んでみる。
朝の肌寒い気温の所為かゆっくりとクモは巣から出てきた。

この時はまだクモの名前は解らなかったが、Webで調べてみるにヒラタグモと解る。
常に巣に籠って出歩くことは少ないとのことだ。
クサグモのような大きな棚巣だったら獲物を捕まえるチャンスもあるだろうが、このヒラタグモの巣(網)はいたって小さいのだ。捕獲するチャンスはあるのだろうか。
それにクモ自身も1cmもない小さな体だ、どんな獲物を待っているのだろうか。
これから寒くなるが活動期間は何時までだろうか。
いろんな事を想像しながらしばらく見ていた。

今日の午前中の散歩の時もヒラタグモの巣を覗き込む。
おっ!という驚きの発見があった。巣に獲物が掛っているのだ。
ハエだ。

昨日は小さな巣(網)でどうやって獲物を捕獲するのか心配していたが余計な心配だったのだ。
それに昨日の朝と違って小春日和の暖かい陽射しだ、クモの動きも敏捷になっている。
レンズを近付けるとテント型の巣に素早く潜り込んだ。

直ぐ近くのサツキの木の上にはクサグモの棚網もある。
散歩の折々にはあわせて観察を続けてみよう。