フロッピーディスクと古い記憶

先日の雨降りの日の書斎の片付けの折、本箱の引き出しの奥で古ぼけた封筒に入った30枚ほどのフロッピーディスクを見つけた。
1995年からリタイアする頃までのいろんなメモ類や写真が記録されたものだ。
タイトルを見るに、プロジェクトの報告書や人事評価の記録まで入っている。こんな記録はリタイアする時処分したはずだがその一部が紛れ込んでいたようだ。

これらの記録は今更見る気もしないし、物理的に壊して破棄するつもりだが、タイトルを一覧するだけでぜひ読んでみたいと思うものが幾つもある。
しかし今の私のパソコンでは読むことができない、ドライブが付いていないのだ。
それに当時使用していたパソコンはとっくの昔に処分している。

読めないとなると余計に読みたくなる。
フロッピーディスクを読むためのドライブをAmazonで探す。
フロッピーディスクが使われなくなって随分時間が経っているからディスクドライブなど見つからないだろうと思っていたが、以外に多くの種類のドライブの在庫が在ることに驚いた。
在庫があるということはDVDとかBDと言われる現在でもフロッピーディスクドライブの需要があるのだ。

旧いフロッピーディスクが読めるかどうか、そんな心配をしながらも、読みたいという欲求に抗しきれず購入することにした。
手配のものは、日本電気 FDドライブ PO-VP-BU28 、定価4,443円。
それが今日届いた。

古い記憶とフロッピーディスクの中身とを突き合わせるようにして読んでみよう。
古い記憶の中には楽しいものも苦いものも在ることだろう。