古いカメラ

写真仲間のTさんから時折メールがある。
Tさんのメールはいつも何かしらのヒントを与えてくれるし、「撮る」ことに行き詰まっている時など「元気出していきましょう」と背中を押してくれるような、そんなメールなのだ。
昨夜もTさんからメールがあった。
メールを拝見しながら「撮る」ということに対していつも研究熱心な様子が覗え、感心していた。

それにこのメールは私の現在の撮り方が安直な撮り方になっており、進歩がないむしろ後退している撮り方になっていることに気付かせてくれる一文を含んでいた。
フイルム時代に心掛けていた基本のテクニックを蔑ろにして、デジカメでの安直さ、RAWで撮っておけば後処理でなんとかなるそんな気分が何処かにある撮り方をしていた事に気付かされたのだ。

Tさんに感謝すると同時に古いカメラ(Canon FP)を持ちだしてみようと思い立った。
内蔵露出計もないフイルムも手巻き上げのこの機械式のカメラで写真を撮ることは、撮ることの原点に帰ることになるように思えたのだ。

ドライ庫の奥に眠っていたカメラは幸いにもちゃんとシャッターも動くし、レンズにもカビの汚れの恐れは見つからないようだ。(50mmレンズの方はカビっぽい)
CANON FP 使わなくなってもう30年以上になる。

使いこなせるか自信はないがやるだけやってみよう、Tさんに感謝しながら。