書斎に来たムラサキツバメ

散歩の途次見かける金木犀はどの樹も枝いっぱいに花を付け、甘い香りを放っている。
PUKUさんと遅い散歩に出掛ける。
少し風があり太陽が雲間に隠れると肌寒いが、秋日好天だ。
PUKUさんが道の真中で何かに鼻を近付けている。近寄ってみると蛾のようだ。急いでカメラを取り出す。それは蛾ではなくムラサキシジミに見えた。
何枚か撮った後モニターで拡大してみると尾状突起がある。ムラサキシジミの仲間のムラサキツバメだった。

ムラサキツバメの秋子だ。羽化が上手くいかなかったのか前翅が綺麗に伸びきっていない。

肌寒い所為かそれとも不完全羽化の為だろうか、動きが鈍く飛び立ってもヒラヒラと40〜50cm飛ぶだけだ。
翅を広げた時の鮮やかな紫色が見たくて書斎に来てもらうことにした。

書斎の室温は22度、肌寒いこともないのにムラサキツバメは最初に止まった場所のままだ。
このムラサキスズメは成虫で越冬するという、書斎で花の吸蜜とはいかないが暫くの間居てもらうことにしよう。

ムラサキツバメの最初の羽化は6月初旬頃、この幼虫はアリの好む分泌液を出し、それをアリに与えることで害虫から守ってもらう、共生関係を持っている。
ムラサキツバメの生態をよく調べておいて来年には雑木林で探してみなければならない。

庭の柚子の木にキアゲハが何度も産卵に来ている。
極小の卵が柚子の葉裏に1・2個づつ産み付けられている。
柚子に沢山の実を付けさせるために剪定をする予定だったが、キアゲハの為に伸び放題にしておくか。