小さな命の終り(2)

今日は湖北の伊吹山や金糞岳がはっきり見え、沖島の背後遠くに鈴鹿連山の北の果ての霊仙山の山容が秋空に浮き上がるように見える。
秋日好天だ。

マキノの雑木林に秋の深まりを撮りに行く予定だったのに、9時過ぎの目覚めで出そびれた。
書斎と書棚とパソコンの中の整理、それに先日の虫撮りで泥だらけになっている車の掃除だ。
お蔭でほぼ一日をつぶすことになってしまった。

夕方のPUKUさんとの散歩の折、二つの小さな命の終りを見る。


命の終りと同時に書斎の飼育箱の中では、クロメンガタスズメ蛾のサナギは時間と共にその姿を変化させている。
次のカタチへの変容のためにサナギの殻の中で成長が続いているのだ。

自然なかたちではこの蛾のサナギは土中にいるが、飼育箱の中ではサナギの殻は乾燥に耐えなければならない。
うまく羽化してくれるだろうか。

小さな命の終りがあり新しい生まれがある。
輪廻転生などということは信じていないが、これらの様子を見るに、いのちの連鎖ということがはっきり見える。