書斎に来たアゲハの幼虫(2)

今朝の目覚めは4時半過ぎ。
カーテンの隙間から漏れて来る光に、早朝の琵琶湖の様子が気になり起き出す。
2階の書斎から四季折々の琵琶湖を撮っているので、今朝も梅雨の晴れ間の琵琶湖の様子が気になった。(目覚めたときの漏れてくる光の具合から朝焼けが見られるかもと思ったのだ)

薄明かりの中で、書斎のカーテンを開けようと窓際に近付こうとした時、スリッパのつま先でプチッという音がした。柔らかい発泡スチロールの小片を踏みつけた感じだった。
カーテンを開けた光の中でよく見ると、それは発泡スチロールの小片ではなくアゲハの幼虫なのだ。
意外な発見に驚き、それがアゲハの幼虫であることが一瞬信じられなかった。
えっ! どうしてこんな所にいるの、そんな思いだった。
急いで幼虫を入れておいた飼育箱から柚子の小枝を取り出し、幼虫の存在を点検する。
踏みつけたアゲハの幼虫はやはり飼育箱から逃げ出したものだった。
どうやって逃げ出したのだろうか、飼育箱の蓋はきちっと被せておいたはずなのに。

自分の不注意から、手に持っていた風船を空に飛ばしてしまった子供のように、しばらくそれを眺めていた。窓の外の琵琶湖は朝の光の雲と湖面がいい光景を作っていたが撮る気は失せていた。
アゲハの成長の観察を楽しみにしていただけに、半日呆けていた。まるで子供だ。

今日はCooking担当の日、夕方涼しくなってからpukuさんと散歩に出るつもりで、早めに料理にとりかかる。(肉じゃがと冷や奴と醤油漬けホッケの焼き物。肉じゃがのレシピは京都新聞6月16日の夕刊に出ていたもの、いい味付けのレシピで美味かった)

pukuさんとの散歩の間もアゲハの幼虫の飼育のことを考えながら、途中にあるミカンやレモンの木、夏蜜柑の木などを見上げている。見つけることは出来ないでいた。
恐らくこれからしばらくの間は散歩の途中で幼虫やサナギを探すんだろうな。

散歩から帰り未練がましくまたも庭の柚子の木を見にゆく。
居た。
居たのだ、それも2匹。
早速書斎に来てもらう。

成長過程の違うこの2つの育ち方が楽しみだ。