6月のキジ

早朝、キジのフィールドへ行く。

昨夜は遅くまで「薔薇の名前」を読んでいたが4時間も寝ればいいだろうと5時半にアラームをセットしておいたのだ。「薔薇の名前」上巻は読み終えた。

5月初旬頃に田植えされた早苗は随分大きくなっている。稲田の若緑が朝陽に映えなんとも美しく感じられた。耕作放棄地ではヨシもガマも背が高くなっているからキジの姿を見つけ出すのは容易ではない。フィールドに足を踏み入れてから1時間近く歩き回ったが見つけ出せずだった。重いヤツを持っての朝の散歩だったかと諦めて帰りかけた時、フィールドの最も遠くの場所からのキジの啼き声を聞きその姿を確認する。

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キジは耕作放棄地の茂みから稲田の畦に出てきていた。小走りに草深い田んぼ道を急いでいてぎょっとなりたたらを踏んだ。草深い田んぼ道からきれいに草刈された畦道に出た時長いヤツがとぐろを巻いているのを見たのだ。子供の頃は青大将など平気だったから手掴みなどをしたこともあるが、いつの頃からか非常に苦手になっている。細い畦道周りは水田、跨ぎ越えることも追い払うこともできず来た道を引き返した。

キジの近くの菜園に夫婦連れの農夫が仕事にやって来る。キジが耕作放棄地の草むらに逃げ込まないかと案じたが心配することはなかった、キジは悠然といてくれた。

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キジまで少し遠いが畦道に三脚を据え小一時間眺めていた。

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6月のキジの母衣打ちを撮る、早朝のフィールドへ老体を引っ張り出した甲斐があった。今日も呆け暮らしをせずに済みそうだ。