オニユリの葉の上でササグモが獲物を捉えているのを見る。獲物はガガンボ、キリウジガガンボに似ているが同定は出来ない。
レンズを近づけると獲物を咥えたまま葉裏へ廻り込む。葉裏から表へ、表から裏へと逃げ回るのだ、獲物は決して放しませんという感じだった。
徘徊性のコヤツは小型の昆虫などをよく捕食する。どんなヤツでも捕食するわけではなく獲物にも好みがあるのだろうか。ガガンボなどを咥えているのはこれまでにも何度か見たことはあるが、甲虫類を捕らえているのは見たことがない。
オニユリには油断するとユリクビナガハムシが増え花芽の部分が食い荒らされ、花が咲かないことがあるのだ。コヤツがこんなユリクビナガハムシを捕食してくれれば幸いなんだが。
ユリクビナガハムシとその幼虫
鳥の糞に似せた自分の排泄物の中に隠れているこの幼虫の防除を3・4日間忘れていたりすると、時にオニユリは葉を全て失ってしまうこともある。オニユリの大敵なのだ。
セグロアシナガバチの巣に変化は見られなかった。