今日も虫撮り機材一式を携えて小さな谷間の向うの段々畑へ行く。耕作放棄された菜園跡地ではカラスノエンドウが猛々しいという感じで繁茂し、その一角にソラマメヒゲナガアブラムシのコロニーが広がっているのだ。先日はこのコロニーでナナホシテントウ(成虫)がアブラムシを捕食しているシーンを期待してやってきたが、期待は虚しかった。ナナホシテントウの幼虫は見掛けたが成虫は見つからずだったのだ。今日はそのリベンジだった。
アブラムシのコロニーにナナホシテントウはいてくれたが、捕食という様子はなかった。
段々畑にカラスノエンドウの大きな群落が3ヶ所ほど在る。その群落のいずれのコロニーでもナナホシテントウがいたが捕食をするという行動は全く無かった。三脚を据え暫くの間捕食シーンを待ったが動き出す気配がない。三脚に載せたカメラをそのままにし、サブカメラを持って段々畑の菜園を見て廻る。
水菜の葉に来たマルハナバチ
コヤツに近づきたかったが菜園は電気柵に囲われていて近づけずだ。柵はイノシシ避けの防護柵。
この電気柵がないと畑の作物は一晩で壊滅的な被害を受けるようだ。近くの孟宗竹の竹藪も電気柵を張り巡らせている。イノシシの嗅覚は凄いようだ。筍の匂いを嗅ぎつけて僅かに頭を出した筍を巧みに掘り出して喰うという、収穫が半減したという農家の人の嘆きを聞いたことがある。
ラッパスイセンの花の中にいたハナバチの仲間
ダイコンの花
ダイコンの花が二畝、まるっきり収穫しなかったようだ。
クロオオアリ、コヤツがソラマメヒゲナガアブラムシのコロニーにいて、その近くでナナホシテントウやその幼虫がアブラムシを食っていれば、そんなことを考えながらファインダーを覗いていた。
一廻りして元の場所に帰ってみるもナナホシテントウは同じ所で動かずにいた。今日も虫撮りは不作だ。
以下の写真は以前撮ったもの。
満足のいくショットが手に入るまで根気よくコロニーに通わねばなるまい。