覗き込む人

京都へ行くと決まって立ち寄るところがある。
ギャラリー古都をはじめとする写真ギャラリー数か所、河原町通りの丸善の本屋さん、お昼は三条の蕎麦屋さんかトンカツ、その日の気分によってはイタリアンか鰻、コーヒーはいつの間にかスターバックスになってしまった。
何年か前までのように情報誌を頼りに、新しい店を探して歩くということが最近では全くない。
こんな定番のコース中でも必ず足を止めるのが、四条通りの人形店・田中彌。
季節や行事に合わせた人形が飾られていたり、時に、おおっ!と眼を見張る人形が飾られていたりする、これらを見るのが楽しみの一つ。

もう一つがウインドウを覗き込んでいる人を撮りたいのだ。
昨日も、人形店のショーウィンドウを覗き込んでいるヒジャブを被った女性3人を遠くから見つけ、いい絵になりそうだと雑踏の中を小走りに走り寄る。
残念ながら一歩遅かった、近づいた時には彼女らはショーウィンドウから離れ歩き出していた。
ピンク、黄色、それにブルーの花柄模様のヒジャブ、肌の色や容姿から見るにインドネシアからの若い3人連れのように見えた。

「覗き込む人」お気に入りの1ショットはいつになったら撮れることやら。
ある構図を思い描いているが思うようにはならないものだ。

昨日の1ショット

縁側に座り込んで日向ぼこしながら空を見上げている、そんな風情のこの人形もいいな。