日月逝く

湖周道路を走っていて、鳥撮りさん(長いやつをヨシ原に向けている10数人の鳥撮りさん)と湖岸に今を盛りと咲くオオキンケイギクの群落を見たことから、何の脈絡もなく、トベラの花のことを思い出し、帰宅早々見に行く。

トベラの花の花期はとっくに終わっており緑色の小さな実が出来ていた。


トベラの花の時季が終わる。
カメラを持って出掛けるときの関心の領域が野鳥だったこともあり、虫撮りを専らにしていた頃と違って草花の開花など季節の移ろいに対する関心が希薄になっていたのだ。
日月は逝ってしまっていたのだ。

このトベラの木の花が咲き始めるといろんな虫たちがやって来ていた。
アオスジアゲハ、アカタテハ、キアゲハ、セセリチョウの仲間、ジョウカイボン、ハナムグリアシナガバチ、黒アリ等など。
チョウの飛翔体撮りができる格好の場所だったのに今季はこのアオスジアゲハなどのことを忘れていたのだ。

*2013・5月初旬 撮影

鳥撮りさんとオオキンケイギクトベラの花、三題噺の落ちはやはり「日月逝く 歳我と与ならず」だろうか。