熟柿

洗車を依頼した後、小1時間待ちの時間を利用して田圃道を歩く。
狙いはケリやモズだったが全く見掛けずだった。

耕作放棄地、アシの茂る一画はスズメのねぐらになっているのだろうか。

スズメの集団が潜んでいる気配がする。
そっと近づくとかなりの集団がアシの茂みの間を移動していく。
限界の距離を越え間合いを詰め過ぎたのだろう、群雀はアシ原の反対側へ一斉に翔び立っていつた。

田圃道を通り抜け目的の一つ、今もたくさんの熟柿を付けている集落の一角に向かう。
運が良ければこの熟柿を啄みにムクドリやカラス、スズメ等が来ているのに出会うのだ。
この近辺で柿の実が残っているのはここだけだ、時々来たいが近くに駐車スペースが無いのだ。
それに昔からの集落の間を通り抜けている道は車が一台やっと通れる程の古道なのだ。

残念ながら今日はムクドリ1羽のみだった。

帰り道、冬枯れの田圃から翔び立ったメスのキジを見た。
長いヤツを持ち直す暇もなかった、初めて見るキジだった。
耕作放棄田が点在するこのあたりでキジが見られるとすれば、ここに来た時には注意していなければなるまい。