スズメ

コハクチョウを見に松ノ木内湖まで出掛けるが見当たらずだった。
コハクチョウの飛来のことが知りたくて、湖辺の菜園で畑仕事をしている老爺に声を掛けてみる。
老爺は仕事の手を止め、コハクチョウについて手振り混じりで、愛想よく答えてくれたが、聞きとりずらい音声なのだ。
それというのも下の前歯一本残すのみで歯がない故の濁った声、その上こちらは補聴器を忘れていたから余計に聞き取り難かったのだ。

教えてもらった概要は、今年は未だ見掛けていない、もうそろそろ来る頃だ、多い時には12・3羽は来ることもある、コハクチョウを見られるのは早朝か夕方、昼間ここに残っているのは少ない。
霜の降りる寒い朝だったら陽が高くなるまでここにいることが多い。
ねぐらはあのあたり、一斉に翔び立つのはだいたいあのあたり、と指差してくれた。
話好きな人だったのだろう、内湖にまつわる話などを問わず語りに色々してくれた。

内湖には、カルガモキンクロハジロコガモカイツブリ、カワウ、オオバンなど沢山の水鳥がいた、一度だけ湖岸沿いを高速で翔ぶカワセミを見る。
カモたちにレンズを向けることはなかった。

湖岸沿いを外れ在所の路地を歩いていてスズメの多いのに気付く。
今はもう休刊になってしまっているが、「スズメ三昧」というとても面白かったブログのことを思い出しザックから150-600mmズームを取り出す。


「スズメ三昧」は身近にいてもなかなか目にすることのないスズメの様々な生態を驚くほど見事に切り撮っていた、素晴らしいブログだった。
スズメのことも勉強しスズメ撮りにも挑戦しなくては。