ウミアイサのメスだろうか

時折しぐれ混じりの突風が吹く、湖は今日も荒れていた。
一望する限り湖上に鳥の姿はなく、湖岸に釣り人の人影もなかった。

小さな漁港に立ち寄る。
防波堤に守られた港内はさすがに波穏やかだった、オオバンカイツブリ、カモの仲間がいた。
釣り人も二人いた、車載温度計は4度Cを示している、この寒空の下で竿を出しているのに感心する。
魔法瓶に入れて持参したホットコーヒーとフロランタンを賞味しながら、暫く車の中から雑魚釣りを眺めていた。

釣り人を見ていて、釣り人の竿先の水面に不意に貌を出した鳥がいた。
カイツブリの仲間のように見えたが、よく見ると頭部にボサボサした羽(冠羽)を持っているのだ。
初めて見る鳥だった。


Webの図鑑で検索してみるに、頭部の赤みのある褐色の冠羽、体の色、嘴と虹彩の赤色、細長いくちばし等の特徴からウミアイサのメスのようだ。

ウミアイサは日本へは九州以北に渡来する冬鳥(繁殖地はユーラシア大陸中北部、北アメリカ中北部)、越冬時は海上の比較的沿岸部の浅瀬や河口、内湾など、まれに、沿岸近くの湖沼に来ることもあるとwikipediaにあった。
日本海沿岸からここ琵琶湖までやって来たのだろうか。

初めて見る鳥ウミアイサ。鳥撮り好日、呆けずに済んだ。