ナカジロサビカミキリの擬死

雨の日の日課の読書を中断して書斎の片付けを始める。
ハタキをかけていた外窓枠の隅に小さな甲虫がいるのを見付る。
体長10mmほどの灰色のカミキリだった。
指先が触れると触角を体側に縮めてころんという感じで動かなくなる。

カミキリは上翅に白い帯状の模様を持つナカジロサビカミキリ、触角を縮めたのは擬死行動だった。


コメツキムシなどが刺激を与えると擬死行動(不動状態)をすることは承知していたが、カミキリムシの仲間が擬死行動をとるのを見たのはこれが初めてだった。

擬死は捕食者から逃れるための行動だと言われており、敵から身を守る防衛本能として擬死行動をする種、擬死が誘発されるしくみ、などがいろいろと研究されているようだ。

ゾウムシの仲間もコガネムシの仲間も擬死行動をとる、擬死から回復して翔び立つ瞬間を撮りたいものだ。