トビイロシワアリの獲物(6)

午前10時過ぎ、時折小雨のぱらつく玄関先でアシナガバチの死を見る。
よく見るとアシナガバチの死骸にトビイロシワアリが来ているのだ。


玄関の庇の下とは言え今朝方まで雨脚が強かった、相当の飛沫がバチの死骸に当たった筈だ。
こんな条件下でトビイロシワアリはいつ獲物を見つけたのだろうか。
それも複数のアリが来ているのだ。

アシナガバチの死骸は雨に濡れても特殊な臭いを発散しているのだろうか、それともミツバチが蜜の在り処を仲間に知らせる尻振りダンスという能力を持っているように、アリにも獲物の在り処を仲間に伝達する手段を持っているのだろうか。

昨日は畑の斜面に顔を出したキノコの上で、クロヤマアリを見た。

思い返して見るに、玄関先や階段でトビイロシワアリを見るくらいで、クロオオアリやクロヤマアリなどの働きを見る機会が少なかった。
それだけ行動範囲が狭まっているのだ、悲しくなる。
アリの活動はいつ頃まで見られるのだろうか、天気が良くなったら探しに行こう。
そんな思いが去来していた。