ヒメベッコウバチ

小さな谷間の畑へ行く途中の草叢で、ヒメベッコウバチが巣作りをしているのを見付けた。



運んでくる一回分の土の量は針の頭程もないごく少量だ、ここまで泥の巣を大きくするのにどれくらいの回数を要したのだろうか。

何処から巣作り用の土を運んでくるのだろうか、土取に一度翔び立つと帰ってくるまでに5・6分かかっているのだ。
三脚を持参していれば腰を落ち着けて巣の大きくなる様子も撮れただろうに、暫く見ていて退散する、出直しだ。
それにしても巣作りの場所はセイタカアワダチソウの葉裏といういかにも貧弱な場所、強い風が吹けば千切れ飛びそうだ。
ここに巣作りするということは巣作りから卵を産み付け成虫になって飛び出すまでの期間が短いということだろうか、いろんなことを想像していた。

ヒメベッコウが狩る獲物はアリグモ、ハエトリグモなどの特定の種。
それに、狩り蜂の仲間は獲物に麻酔をして巣に運びこむが、このヒメベッコウバチの場合は獲物のクモの足8本を全て切り取ってから巣に運び込むという。
そんな様子を撮りたいものだ、僥倖を期待して明日も見に行ってみよう。