比良山麓の棚田のあちこちで田植えの準備が始まっている。
その田拵えの様子を見に行った帰り道、立ち寄った神社の杉木立で思わぬものを見つけた。
ヨコズナサシガメが小さな獲物に口吻を突き刺しているのだ。
これまでヨコズナサシガメの越冬中の集団や赤い幼齢の混じった集団など、幾つもの様子を撮ってきたが、獲物に口吻を突き刺しているのを見たのは今回が初めてだ。
ヨコヅナサシガメはそれほど珍しい虫でもないから、虫を見たらシャッターを押すそんな反射的な行動で3カットほど撮った。
その後境内の石段に腰を下ろし持参のコーヒーを飲みながら、棚田で撮ってきたもの等をモニターで確認点検する。
ヨコズナサシガメの映像を拡大した時、ヨコズナサシガメが小さな獲物に口吻を突き刺しているのを発見したのだ。
最初に撮った時は獲物のことなど気付かずに撮っていたから、おっ!という思いだった。
カメラザックもコーヒーもその場に残して、急いでサシガメの居た杉の木まで引き返す。
サシガメは先ほど見た時よりも少し高みに登っていたが居てくれたのだ。
人気のない神社の境内で虫撮りの出来る楽しい時間を味わっていた。