菊 湯

ITOUさんから食用菊を沢山頂いた。

先日頂いた時は、おひたしにしたりみぞれ和え(大根おろし釜揚げしらす、食用菊)にして食したから、今回は半分を甘酢漬けにし残り半分をお風呂に入れ菊湯にした。

子供の頃、母親が山から刈り取ってきた野菊(樟脳に近い匂いがしていた)を陰干しにしてお風呂に入れていたことをふと思い出し菊湯にしてみたのだが、記憶の中にある湯のかすかな香りは全くなかった。
母は菊湯は血行を促進し神経痛や冷え症などに効くからと冬のお風呂に時々使っていたのに、今回の私の菊湯は見事に失敗だった。

野生の菊ということで調べていてその菊がリュウノウギクだと判る。
母が刈り取って陰干しにしていたのもこのリュウノウギクだったのだろう。
何年か前に比良連山麓の林辺でこの野生の菊の群生を見た記憶がある。
今でもこの菊を刈り取って陰干しにし利用している人はいるのだろうか。

菊湯のことを考えていて、母親が薄荷(ミント)の茎を刈り取って陰干しにし、これを使ったお風呂をたてていたことも懷い出していた。