ウスバシロチョウ

タニウツギの花に来るクロアゲハを撮りたくて、朽木(高島市)の針畑川、北川、麻生川沿いを回ってみたが、全くの空振りだった。
国道367号線梅ノ木橋から針畑川沿いに入って間なしに、道路際の水溜りで吸水しているクロアゲハ2頭を見つけ幸先の良い出会いだと嬉しくなっていた。
しかし、タニウツギの花を見つける度に車を止めクロアゲハを探したが見当たらないのだ。
針畑川、北川、麻生川沿いと相当に広範囲を見て廻ったが、見かけたのは最初に見た2頭だけだった。見かけたのはウスバシロチョウやヒゲナガバチ。

先年来た時はタニウツギの花にはクロアゲハやアオスジアゲハなどいろいろ見かけたが、今回それらの姿を全く眼にしないのだ。何か原因があるのだろうか。

目的が達せられず炎天下のドライブに終わった。


帰り道、麻生川沿いに在る千年椿の泉に寄る。

大きなヤブツバキの根元から流れ出している水は、日照りが続いても涸れることがなく、また、雨降りが続いても大量に流れだすこともない清水と言われている。
冷たくて軟らかい感じの水を手に掬って飲む、甘露だった。

「知る人ぞ知る隠れた名水が在るんだよ」とこの千年椿の泉のことを教えてくれたのは旧い知人のMさんだった。
呑兵衛のMさんがウイスキーの水割りの為に此処まで水汲みに来ていたのだ。
2度ほどご一緒したことがある。

そんなMさんももういないのだ。