食用菊

散歩からの帰る道、ITOU昆虫園と勝手に名付けているITOUさんの菜園に入る。
この菜園では四季折々にいろんな虫たちを見てきた。
キアゲハ、ナミアゲハツマグロヒョウモン、カラスアゲハ、ヤマトシジミベニシジミ等の蝶。
フタモンアシナガバチ、コガタスズメバチ、スズバチやトックリバチの仲間。カマキリの仲間。
ナナホシテントウなどテントウムシ類、シオヤアブ、オオセイボウ、ホウジャク、セセリチョウ
毛虫も芋虫も見た。
そんな賑いのあった菜園も今ではひっそりとしていて虫の姿は見当たらない。
虫の鳴き声も聞かれないのだ、
菜園の中を丹念に見て歩いた。やっと見つけたのは食用菊にいた甲虫の仲間一匹だけだった。

食用菊は三畝植えられており蕾がかなり大きくなり始めている。
咲き出しは例年より少し遅いように思う。

3・4年前、久多(京都市左京区)へ虫撮りに行った折、畑仕事をしている人から両手一杯の食用菊を頂いたことがある。
サッと湯掻いておいて酢の物にしたり、ほうれん草のおひたしの飾り物にして喰った。
食用菊が手に入ったら今度は天ぷらもいいのではと、喰いたくなっている。

虫のいない菜園の中を見て回りながら虫撮りの季節の終わりを感じていた。淋しくなる。