キジを追いかけて

GSに洗車を依頼した後、遠回りして鳥撮りのフィールドへ。農道へ入ると直ぐ、はるか先の道端のシロツメグサの中にキジがいるのを見つけ、ゆっくりと間合いを詰めた。

キジに近づいているとキジの手前の道にカワラヒワが舞い降りてきた。老爺の眼の前でしきりに何かを啄んでいるのだ。何事ならんとソヤツにレンズを振る。

数ショットして眼を上げてみるとシロツメクサの草むらにいたヤツが姿を消しているのだ。ほんの僅かな間に何処かへ行ってしまうこともあるまいと辺りを探すも姿は見えずだ。しばらく立ち止まっているとヤツはこちらを伺うように草むらから顔を出す。間合いを詰めていけばヤツはどんな行動をするだろうかと三脚を畳んだ。眼を離した一瞬の間にヤツは草むらから出ていた。

あぜ道にいるコヤツを眺めていると突然背後の栗畑の方から、ケーンケーンとキジの鳴き声がした。振り返ってみるとメスもいるのだ。夫婦連れが撮れると急いでそちらに向かったが、なんとも愛想のないヤツラだ、草むらに逃げ込んでしまう。

再び元の場所引き換えしてみると、最前のヤツはシロツメクサの草むらに戻っていた。そして老爺の眼の前をゆっくりと横切り、用水路にかかる土橋を渡ってヨシ原に入っていった。

5月の初め頃にキジの雛が生まれているはずだ。一度見てみたいものだ。クリの若木も大きくなっている。3・4年もすればもっともっと枝を広げた栗畑になり、キジの営巣場所に適するだろう。ここでキジの一家が見られたらな、そんなことを考えていた。

本日好天。