キジを追いかけて(7)

午後から小1時間一組のキジの夫婦に付き合ってもらった。
最初に出会ったのは農道脇に佇むキジのオス、個体識別は出来ないが縄張りの場所からみて、昨日ネコに飛び掛かられそうになったキジではないかと思われる。

限界距離を越えて近づくと、それまでずっとこちらを見続けていたキジが足早に動き出した。
こちらが近づいていくといつもならゆっくりとその場を離れていくのが常だったが、おやっ!と思われるほどの速い移動だった。

身を隠すようにして休耕田の中を遠ざかって行ったキジが、全身を現したのは200mほど向の農家の庭先。

そこからもすぐに草叢に入り姿を隠した。
休耕田で再び見つけた時、よくよく見ると近くにメスがいるではないか。
私が近づいた時ヤッコさんが急いで道路際から立ち去ったのはメスがいたからだろうか。

キジは一夫多妻などと言われるが本来は一夫多妻型ではなく、メスがオスを選択するメスの乱婚型が正しい言いなのでは、メスの後を追いかけるように歩くそんな姿を見る度にそう思う。

キジの夫婦が草叢に隠れてしまった後、ケリの飛翔撮りの練習をする。


長いヤツを三脚から外し手持ちにして、真上に来るケリや向かってくるのを狙うが、ファインダーの中に捉えることが至難なのだ、追いきれないのだ。


帰り道 ナガサキアゲハと思われる黒いチョウが耕作放棄地の上を横切っていくのを見る。
久しく虫撮りをやっていないのだ、虫撮りにも出掛けなくては。