茶の花

湖岸沿いの菜園で花盛りの茶の一畝を見付け虫の姿が見られないかと思い近づく。
遠目には白い花がきれいに見えたが近づいて見ると花の盛りは過ぎていて傷んだ花が目立った。
半月くらい早く来ていれば見事な茶の花の一列が見られただろう。
虫の姿は全く見当たらずだった。

茶の花は茶の木の健康状態を知るバロメーター、という記事を京都新聞のコラムで読んだことを思い出し、カミサンが縛っておいた古新聞の束をひっくり返す。
11月28日朝刊のコラム・凡語にその記事はあった。

「花が多いと翌年の作柄がよくないとされているという。地温が低く、寒い冬が予想される年や茶園の肥培管理が不十分な場合、夏の干害で子が痛み樹勢が弱っている時などは、花が多いという」

茶の花を一つもぎ取って口に入れ噛んでみた、微かな甘みがあり美味いと感じる。
掌一杯ほど手に入れば、白い花弁と黄色い蕊をそのままにしてサラダの添え物にする、味の良い洒落た一品になりそうだ。

鳥撮りの収穫はなかった。
とりあえずの今日の1ショット。