ジョロウグモの獲物

比良山系山麓の集落の中でも相当に古い集落の一つだと聞いたことがある栗原の在所へ行く。
今日は不思議と鳥を見掛けぬ日だった、鳴き声も聞かずだ。
見掛けたのは空の高みで円を描いて舞っているトビ2羽のみ。

この在所へ来たのは随分久しぶりだったので集落の中を歩いてみた。
菊作りが盛んなのだろうか、家々の玄関先や軒下に大輪の菊や懸崖づくりの小菊など様々な鉢が並べられている。
庭先や菜園の一角にも様々な菊が咲き誇っている。
通りすがりの畑道で、キタテハやツマグロヒョウモンハナアブなどが来ている菊を見付け、ザックを下ろし100mmマクロを装着する。

そこは北側に孟宗竹の竹藪もつ畑、比良山系から吹き下ろしてくる冷たい風が遮られる南向きの場所だからだろうか、キタテハ、ツマグロヒョウモン併せて7頭ほどのチョウがいた。


獣除けの柵が無ければ菊に近づけるのだが柵越しの撮り方だ。

キタテハやツマグロヒョウモンを追いかけていて、足元の草叢で意外なもを見付けおっ!となった。
ジョロウグモがキリギリスの仲間を捕捉しているのだ。


ジョロウグモが捕捉しているのは産卵管が異様に長いところから見て、オナガササキリ(メス)だろうか。
チョウ撮りはそっちのけだ、立ったり片膝つきになったりしながら、かなり長い間ジョロウグモの様子を見ていた。

秋日好天、歩き廻ることで何かのチャンスに巡り合うのだ、明日も歩いてみよう。