モズとウラギンシジミ

野鳥撮りの練習に今日も和邇川河口へ出掛けたが、空振りだった。
河口にはコサギが一羽いるだけで、いつものような賑わいはないのだ。
そのコサギも間なしに飛ぶ立ってしまった。
その後、暫くの間バス釣りの人を眺めながら待つも、シラサギたちが帰ってくることはなかった。

帰り道、虫撮りのフィールドにしている菜園とその一角にある花畑に寄る。
百日草もマーガレットもコスモスも終焉を迎えていて、ここでも虫の姿を見掛けずだった。
例年この花畑では今の時期、赤・白・黄色と菊の花を見るのに、今年は栽培されていないのだ。
一人で畑仕事をしていた媼はどこか悪いのだろうか。

菜園の片隅にある柿の木から、キィーキィーキィッ、キチ、キチ、キチ、と高鳴きがする。
柿の木の梢にモズがいた。
EF35-350mm望遠ズームではかなり遠いのだ、飛び立たないことを祈りながらそっと近づく。
やっと撮れたのは1ショット、野鳥撮りするための長いヤツが欲しくなっていた。

モズが翔び立った柿の木の熟した実にウラギンシジミがいるのを見付け、何とも言えずホッとした気持ちになる。
野鳥撮りも捨てがたいが、やはり鳥撮りよりも虫撮りの方が性にあっているのだろう。