コサギ

春寒の空の下に出るのがなんとも苦痛でこの3日ほどは書斎に閉じこもっていた。
半ば以上は呆け暮らし、石山寺の梅林へ出掛けたいと思いながらも実行できないでいるのだ。
呆け暮らしに一区切りをつけるには書斎から出る以外にない。
老躯を引っ張り出すため防寒対策を十分にしていつものフィールドへ鳥撮りに行く。

吹き曝しの和邇川河口の砂州コサギが一羽、寒々とした孤影以外に鳥の姿はなかった。

暖かい春が待ち遠しい。