ホシホウジャクの死

台風の後、朝夕めっきり肌寒くなってきた所為で起きづらくなっている。
2ヶ月に一度の定期健診の日だったがカミサンに起こされるまで布団に潜り込んでいた。

病院からの帰り道、ホシホウジャクが死んでいるのを見つける。



虫撮りのシーズンが終わりに近づきましたよ、そんなメッセージを発しているように思え、ザックからコンデジを引っ張りだし道端にしゃがみこんだ。

いつもだったらEX-10(Casio)を携帯しているのに、何故か今日ザックに放り込んだのはXZ-1(オリンパス)。モニターが可動式でないのだ。地面にレンズを押し付けてモニターを覗きこむには相当に厳しい姿勢を要求される。
地面に腹ばいになって撮りたいところだが、通りかかる人が結構多いのだ、断念する。
窮屈な姿勢でモニターを覗きこんでいたから立ち上がるとフラフラした。お前さんも歳ですね。
路傍のホシホウジャクの骸を見ながら老いの寂しさを感じていた。

(ホシホウジャク飛翔:9月17日)

今季はトンボやチョウ、ハチなどの飛翔を狙ってきた。そんな中でホシホウジャクは飛翔体狙いの格好の練習台だった。ニラの花に吸蜜に来るホウジャクは幾つもの課題にいいヒントを呉れた。
これらのヒントを基にお気に入りの飛翔体の一枚を撮りたいものだ。